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Anyone to Turn to

岡沢亮 contact: boiledend0320[@]gmail.com http://researchmap.jp/ryookazawa

法社会学や法のEMに関する海外学術雑誌

社会学とか法実践のEMとかに関連しそうな海外学術雑誌を最近探してちょくちょく読んでいる。

Law & Society Review - Wiley Online Library

Journal of Law and Society - Wiley Online Library

Legal Studies - Wiley Online Library

Law & Social Inquiry - Wiley Online Library

Law & Society Reviewは比較的インパクトファクター高いけど、いくつか論文を読んでみた感じでは、どちらかというとJournal of Law and Scoietyが面白い。掲載論文の幅広さもあって、ウェーバーやミルなどに関する法社会学説や思想研究、裁判官の個人的価値観と判決の関係についての社会心理学的研究、ポルノグラフィーの規制をめぐる事例の考察などなど。

Law & Social Inquiryは一番EMの論考が載っているようで、パッとみたところ、TraversとかMaynardとか。

 

ちなみに一番面白かったのはRachel J Cahill-O’Callaghanという人の2つの論文で、先述した裁判官の個人的価値観と判決の関係に関する社会心理学っぽい研究。

The Influence of Personal Values on Legal Judgments - Cahill-O'Callaghan - 2013 - Journal of Law and Society - Wiley Online Library

Reframing the judicial diversity debate: personal values and tacit diversity - Cahill-O'Callaghan - 2015 - Legal Studies - Wiley Online Library

判決文からそこで現れている価値観を「普遍主義」とか「伝統重視」などにコーディングするときの詳細な手続きが、いまひとつ説明されていないのが気になるものの、私は判決における書かれない前提や規範に関心があるので、非常に楽しめた。また、クォータ制とか法専門家のダイバーシティに関する規範的議論に貢献しようとする姿勢も明確で、実践の記述的解明と規範的議論の橋渡しをどうするかについて考察するヒントにもなりそうだ。