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岡沢亮 contact: boiledend0320[@]gmail.com http://researchmap.jp/ryookazawa

博論一次審査を終えて

博論一次審査が終了した。博論の目標と問いと各章概要を中心的に発表した結果、法学者の先生に以前よりさらに研究意義が伝わらなかったようだが、まあそこはなんとかなるだろう。もっと概括的にまとめるべきだったかもしれない。

 

現状では芸術作品のわいせつ性が争われた裁判とそれに関わる実践の分析を通じて、1 法専門家と非専門家あるいは他領域の専門家とのコミュニケーショントラブルはなぜ生じ、どのように決着されうるのか、2 法専門家は作品のわいせつ性をいかにして判断しているのか、3他領域からの介入や否定的評価に対して、芸術専門家はいかなる対処をしているのか、を明らかにする。それによって、法社会学、法学、芸術社会学それぞれの先行研究に貢献するといった展開をつくっている。

 

これはこれで残していいのだが、博論としてひとつ筋をつくるべきである。そこで考えてみると、自分が取り組んできたあるいは今も取り組んでいるいくつかの問い(各章の問い)は、法専門家と非専門家あるいは芸術専門家のあいだ、そして法に関する専門的知識と常識的知識や芸術に関する専門的知識のあいだの関係性をめぐるものとしてまとめられるように思われる。

なので、博論全体の先行研究あるいは理論的な問題設定をつくるために、専門職と専門的知識expertiseの社会学の論文を読み始めた。ここから博論全体の大きな問いと目標を定式化できるとよい。

 

ところでここ一年くらい音楽と漫画を全く買っていないのだが、それによって人生の豊かさが減った気はしない。かといってそれによって金銭的な豊かさが増したわけではないのが難しいところだ。